ツクツクボウシが鳴きはじめました。
この声を聞くと秋の入口に立った気がしますね。秋も大好きですが、夏が大好きな私としてはちょっとセンチメンタル・ジャーニーになってしまう季節の到来です。
バラの夏剪定
続く長雨と台風のせいにして、サボり気味だった庭のイングリッシュローズ達のお世話。
日々の花柄摘み・害虫駆除・ちょっとした剪定・追肥・除草などなど。侍従をひき従えたお姫様よろしく、なにくれとなくお世話して差し上げないととんでもないお姿に相成ってしまわれます…
このように聞くとご存じない方などは、たちまちのうちに枯れて朽ちてしまうのでは…と思われるかもしれません。ところが、さにあらず。バラはとんでもなく丈夫な植物だったりします。ちょっと剪定をサボると品種によってはジャングルの植物並みに背が高くなり、ボッサボサ(笑)になります。
夏剪定とは秋バラを優雅に愉しむための下準備のこと。無駄な枝や育ちの悪い枝をなくし、長さも半分くらいに整えます(イングリッシュ・ローズの場合)。基本的にすべての枝にハサミを入れることで、同時に生育をスタートさせ、秋には一斉に開花するという操作をします。
ここで注意が必要なのは、夏バテでかなり葉を落としてしまったバラは無理に剪定せずいたわってあげることを優先することです。なぜなら葉の数が極端に減ってしまうと、バラの光合成に影響してさらに衰弱することが予想できるからです。
弱っているバラさんには、秋バラを無理に咲かせずゆっくり養生してもらい、次の初夏にまぶしいくらいの絢爛豪華な花を咲かせてもらいましょう。そのバラに包まれて、小指をたてつつお茶とお菓子をいただく事を愉しみに待つのもまたいいもの。待てることもアラフィフの大切な要素のひとつですね。
妖怪なみにぼっさぼさ!
今年は枝数を増やすことを目標に管理した、唯一のおフランス品種。
ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール様。ブッシュに仕立てているけど、つるバラの系統なので2.5m近くまで伸びまくり、もはや完全にゴーゴン状態です。
バラと全然関係ないのですが、ゴーゴン(メデューサ)の絵を書いたのはカラヴァッジオだけじゃないんですね。画像選定にあたり調べたら、巨匠レオナルド・ダ・ビンチ先生もお描きになっていました。いろいろあって悩んだのですがこちらなんていかがでしょう?
いいですね〜。
こうゆう感じを好きな方も多いはず。無駄に下からライトアップされたゴーゴンもさることながら、男性の表情がいいですね。古くさいインテリアも醸し出しています。
我が家のごーごんです。ひらがなで「ごーごん」って書くとなんだか可愛いさが出てきたりします。20分ほど”ごーごん”と格闘して無事退治しました。
女王様は気がお強い
5株のバラ達の剪定を終えて家に入り帽子をとると、黄緑色の小ぶりなカマキリが帽子にくっついていました。カマキリがびっくりしないようにそっと帽子を靴箱に置いて、見つめるとクイッと首を傾けて気丈に見つめ返してきます。
「この御方は女子だな」となんの証拠もなくそう思いました。ガーデングローブをはめたままの手を差し出すと、「触らないで!!」と言わんばかりに2本のギザギザの前脚で反撃しつつ、身を翻して次の戦闘態勢をとる。さすがは庭の女王様。カマキリはバラを育てている私達にとって、大切な益虫です。バラを食害する虫たちを食べてくれるのです。
暴れる女王様を帽子でそっと包み、庭にお帰りになっていただきました。
ところでカマキリについてちょっと調べてみたら知らないことがたくさんありました。
- すべてのメスがオスを食べるわけではない。13~20%位の割合。でも食べたメスは食べないメスに比べて卵をたくさん生む
- 鳥を食べる!!(体長5cmほどの小さなハチドリ等)
- こちらを見つめているような黒い眼は黒目を動かしている訳ではなく、カマキリを見つめている私達の角度によってそう見えるだけ
- 他の昆虫と違う見え方をする。風景はあまりよく見えないけど、動くものがいるとそれだけが3D化されて見える。
私としては、首を動かせる昆虫ってカマキリとトンボ位かなと思っていて、結構高度な動きだから凄いなと思って調べたけどそれについてはあまり書かれていなかった。NHKの子供科学電話相談にアラフォーは電話してはいけないのだろうか。
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